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Posted by naturum at

2017年02月05日

昔々…釣り人の話

確か…博多駅から鹿児島本線で鳥栖まで行って長崎本線に乗り換えて肥前鹿島駅で降りる…各駅停車に乗り換えるか、バスに乗った記憶もある。
でも鹿島駅に降りると祖母が迎えに来てくれてたのは何故だろう?
母親が出発の時間を電話で知らせてたのだろうけど…
かなりボーとした性格だったので、いつも鳥栖でやらかして駅員さんにお世話になってた記憶がうっすら。切符拝見って時に車掌さんに気づいてもらって逆の列車に乗せてもらったような…笑

小学生になって、ばーちゃんち位ひとりで行きなさいと放り投げられたのはいいが、今考えたらあんまりな仕打ちな気が…

普通なら二回目からは行けるのかもだけど、まともに行けるようになったのは3年生からだったな…
冬は里帰りで父親の車でしたが、春休みと夏休みはひとり旅でした。

そうしてまで行く理由が彼の中にあったんですね。それは後ほど。


道路ギリギリに玄関戸がある町並みを想像してもらうとわかりやすいですが、祖父母の家はそんな感じで、玄関は20cm角位の格子枠に薄いガラスが入ったような引き戸で、全開すると車が入れれる大きさでした。

入れれるというか、入れるんですけどね笑

今ではほんとに少なくなって、あまりみかけませんが、12畳位の土間になってるんです。

両側には棚が作られて、普段生活に使うものが収納されてる感じ。

その先は1メートル程高くなって、いきなり座敷があります。少し右手に沿って幅2m長さ10m程の土間が続き、右手に居間。

その先が中庭の様になって、井戸が真ん中。
周りに蒔きで沸かす風呂。怖〜いポッチャントイレなんかがあります。まー、夜にトイレはキツイですハイ。井戸だけでビビりますもん。中庭に干してある白いかっぽう着が恐怖でしたね。

その先は、どうも戦時中に機織工場をやっていたらしく、器械に白い布がかかってて怖かったんで一度肝試しで入ったけど、あんまり覚えてません。笑

玄関戻って左に出ると直ぐお隣に、山に向かう石段があります。
子供の頃は百段以上あった様に感じてますが、多分三、四十段だと。

登ると小さな鳥居と神社らしきものがありましたが、管理されてる様な感じではなかったので、もちろん肝試しの舞台になりました笑

夏休みはこの森で怖くない昼のうちに、木に砂糖水を塗ってカブト虫やクワガタを捕まえるわけです。まぁ、採る時は朝4時とかなんでめっちゃ怖いんですがね…

階段を下ると右手は祖父母の家。
左手にはなんと駄菓子屋。

てか正面には川です。
見えてきました?…笑


ここまで頑張って読んで頂きありがとうございます。笑 これからがやっとなんとなく本章ですので、お暇な方どうぞ。


多分祖父は隠居してから、小遣い稼ぎなのか何なのか、投網で鮎やハヤや川エビをとっておりました。正に漁レベル。
4、5歳の頃はそれを見るのが楽しくて、いつも側についてました。
祖父はそんな孫に竹竿を作ってくれた訳です。仕掛けはナイロン糸に針。途中に目印みたいなシンプルなもの。餌はサシって呼んでたけど?ま、ウジ虫ですよ。

これ持って行って釣ってこい。

いやまぁ、親が親ならその親もこうで…笑


アングラーサトシ誕生ですわ。


とりあえず針に餌つけるのは多分本能的にわかったんだと思われる。

うまく操作は出来ないものの、仕掛けを川の中に入れればどうにかなることも理解出来てたと思われる。

で、なんだかわからんが、直ぐに魚が掛かった訳ですよ。
これどうするん?
いやいや、魚あばれてるし…
パニック中の俺に上から声が…

祖父が見守ってくれてたらしい。
大声で身振り手振り…

手首を返すと、魚がこっちに飛んできた笑

初フィッシュはヤマベでした。
お腹が虹色に輝いて、熱帯魚かと思いましたよ。余りに綺麗でその時は釣った事より魚の美しさに魅了されましたね。

で、それからポツポツと釣れるんだけど、兎に角夢中なんでどうしたら釣れるかとか考えてもないし、目印の意味さえわかってない。
只々、魚のヒキが楽しすぎでした。

そんな彼が夏休みに入っていかない訳ないですよね、6年間皆勤ですよ。
登校日なんか無視。
てか、こっちの学校のラジオ体操とか行ったり、従兄弟の登校日に何故か付いて行ってた気がする…

丁度位置的に潮の干満が関係する川だったので、そんな小さなことから勉強にも興味がわいて苦にならなくてすみました笑。
自然の中にいると、自由研究なんか幾らでも題材ありますしね〜

罠を作って蟹や手長エビ、ウナギを捕まえたり、川に潜って手づかみでコイやフナ、ナマズなんかを捕まえてたんで、魚がどんなとこに付いたり隠れたりするかはその頃からイメージ出来てます。



その川は僕が中学生になる頃に護岸工事が行われました。確かに台風や大雨で川が氾濫して床上浸水とかザラでしたし、人間の生活の安全を考えると仕方ない事かもしれません。

川が変わってしまうのは早く、次の年には水質もかわり、生態系もおかしくなってました。工事で川底を掘り返して高低がなく、川の曲がりも矯正され、変化がないため魚の付き場も減り、産卵場所や稚魚の隠れ場も減ったためか、川を覗いても雷魚の姿位しかみあたらなくなりました。

そしてそれから10年程たって、道路拡張のために祖父母の家はなくなりました。

御墓参りに近くまでは行ってはいましたが、最近ちょっと寄りたくなって現場まで行きました。画像は違う場所です。川は生命感なしだけど綺麗に整備され、山の森の木はなく、広い公園になってました。田舎だと思ってたけど40年でこんなにかわるんですね。

今の時代に必要ないかもしれない。

でもそんなアナログな世界を知らない子供達がかわいそうに思えるのは自分だけかな…










  


Posted by 悟空 at 07:43Comments(2)